[異世界ものが流行する理由]
数年前から、異世界ものの小説やアニメが流行っています。異世界ものとは現代日本にすむ主人公がファンタジー世界に紛れ込んでしまう物語のことです。僕が見たアニメをあげていくと以下の5本です。
ログホライズン
ソードアートオンライン
オーバーロード
素晴らしき世界
灰と幻想のグリムガル
どの作品もヒットしています。僕が見ていない異世界ものの作品でもヒットしているものがいくつかあるようです。なぜこんなに異世界ものがはやるのでしょうか。単純に話が面白いからというのが第一の理由でしょうが、隠れた理由としてはセミリタイアしたいという人間がそれだけ世の中に増えたからではないでしょうか。
[異世界に行きたい]
どの作品にも共通することは、ゲームの世界あるいはゲームのような世界に主人公が入り込んでしまうというものです。僕は、「ドラゴンズドグマオンライン」というファンタジーのゲームを一時期よく遊んでいたのですが、ゲームで遊んでいる時でも、現実世界から抜け出してこのファンタジーの世界に入りたいとよく思っていました。
非常によく作りこまれた街や村、温泉などを見ているとこの世界でのんびり温泉にはいってゆっくり過ごしたいと思ったものです。希望を見いだせない現実でなく剣と魔法のファンタジーの世界のほうが楽しそうに思えました。
[異世界も大変なことはあっても現実よりはまし]
もっともヒットした異世界ものの作品を見ていると主人公たちはみんな苦労して奮闘していることも多いです。物語として盛り上がるために当然、主人公たちも困難に直面したり辛い思いをすることあるのですが、どれも現実世界よりは圧倒的に楽しそうなのです。
死んでも復活できたり、圧倒的な魔法やパワーを持っていたり面白い仲間がいたりと、なんだかんだ言って楽しそうです。主人公に倒されたり負かされたりするキャラクターでもファンタジーの世界に迷い込んだ人間は現実社会よりは幸せそうです。
中には無気力になったりやけになったりするキャラクターもいます。基本的にファンタジーの世界は、現実の世界より生活費を稼ぐのが楽そうだったり、あるいは何もしなくてもとりあえず生活はできるという状況だったりするので、セミリタイアにはぴったりの環境なのです。
[元の世界に帰りたくない]
ファンタジーの世界に迷い込んだ人間が、どうやって元の世界に戻るかということが一つの大きなテーマになっています。しかし僕だったら永遠にファンタジーの世界にとどまっています。こういう人間が多くなったから異世界ものの物語が流行することになったのではないかと思ったわけです。