振り返ってみると10代20代の頃、僕はうつ病でした。うつ病になると心の中がドロドロになった感じで特に何も事件がなくても絶望的な気持ちになっています。30代になるとなんとなく自然に治りましたがいつ再発するかわかりません。対策については考えておきたいところです。
うつ病対策もいろいろありますが認知療法と森田療法が有名です。今回は認知療法について考えてみたいです。うつ病特有の考え方は認知の歪みとして知られています。
①全か無か思考
②一般化のしすぎ
③マイナス思考
④感情的決めつけ
⑤すべきせねばならない思考
[全か無か思考]
世の中には白と黒で割り切れないことが多いのにどちらかに決めつける考え方です。僕の場合勝ち組と負け組と分けて考えようとしてしまいます。自分は勝ち組ではないから負け組だと考えて勝手に落ち込んだりすることがあります。
[一般化のしすぎ]
ひとつ起こったことを不変の心理と考えてしまうことです。1回失敗すると自分は常に失敗する人間だと考えたりします。一度人に裏切られればその後一切他人を信用できなくなったりすることも一般かのしすぎかもしれません。
[マイナス思考]
なんでもないことやいい事でも悪いことのように感じることです。心がドロドロ状態だとそう考えてしまいます。それでも自分が今うつ病特有の思考になっていると考えれば多少ましになると思えます。
[感情的決めつけ]
自分の感情がドロドロだから現実の出来事もそうに違いないと思い込むことです。自分の感情と現実の出来事は別の事だと認識する必要があります。感情的になると論理的でないことを頭の中でグルグルと考え続けてしまいます。紙に考えたことを見ると客観的に自分の思考を見れてよいとされています。
[すべきせねばならない思考]
厳しい基準を自分で設けてそれができなければ自分はだめだと思い込む思考です。真面目な人、努力家の人、完璧主義な人がおちいってしまう考え方です。真面目とか努力家とか本来素晴らしいはずの特徴が人間を不幸にしてしまうのです。
人間が生きていくにはどこかゆるい部分も必要ということでしょう。すべきせねばならない思考で社会的に成功しても人間として不幸になっては意味がありません。
[まとめ]
どんな人間でもうつ病になってしまう可能性はありえます。自分だけは事故に合わないとか病気にならないという考え方は危険と言わざるを得ません。常にうつ病にならないように考え方の練習はしておいたほうが良いと思います。認知のゆがみについて知るだけでも有効です。