自由を求めて

セミリタイアを目指す40代会社員の日々感じたことの記録をしていこうと思います。連絡先はkenkou146@gmail.comです。

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黒川博行の「疫病神」を読んだ

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[ハードボイルドの展開が面白かった]

建設コンサルタントの個人事務所の所長の二宮が主人公。産業廃棄物処理場をめぐってトラブルに巻き込まれていくのがストーリー。主人公は一般市民で喧嘩が苦手で金回りがいいというわけではありません。喧嘩が強くて金回りがよくて女性にモテる主人公でないのでリアリティを感じやすかったです。

 

成功報酬500万円であちこちで調査をしていると次から次へとイリーガルな団体の怖い人たちが表れて脅されたり暴力を振るわれたり拉致されたりします。ハードボイルドの展開ではありますが基本主人公はやられっ放しです。いったいどうやって様々なトラブルに収拾をつけるのかが気になってどんどん読んでしまいました。

 

[桑原さんは脳内イメージでナニワ金融道の桑田さんだった]

主人公の二宮の相棒に桑原さんという男が登場します。もう一人の主人公といった感じです。主人公が一般市民であるのに対して桑原さんは完全にイリーガルな団体に所属している怖い人です。関西弁で話していて性格や行動を読んでいると頭の中ではナニワ金融道の桑田さんの顔が浮かんでいました。

 

主人公と桑原さんはなりゆきで相棒のように一緒に行動をともにします。2人の関西弁の軽妙なやりとりがこの小説の面白いところです。業界用語をからめながら様々な駆け引きを関西弁でするのは読んでいて楽しかったです。トロをつめるとかさばくなどの言葉があることも知りませんでした。専門用語をさりげなく業界人というのが粋な感じがしました。

 

ナニワ金融道 1

ナニワ金融道 1

 

 

 

[建設コンサルタントというのは本当にこんな仕事なのか]

建設コンサルタントというのはこの小説の主人公のような仕事をするのでしょうか。絶対にそんなはずはないと推測します。リスクに対するリターンが少なすぎます。まともな神経ではやってられません。一つ気になったのは建設業界というはこの小説のようにイリーガルな人たちがたくさん関わってくるのでしょうか。

 

もしそうなら就職先としては絶対に避けたいところです。僕は神経が細いのでとても務まりそうもありません。給料がいいのか就職先として人気がないという話は聞いたことはありません。でっかい建物あちらこちらに建てたりしている会社はやはり儲けているのでしょう。個人的にはお金も大切ではありますが心の平穏を優先したいです。

 

[なんだかんだで一国一城の所長という立場がうらやましい]

主人公の二宮は個人事務所の所長なのでけっこう自由気ままに生きている感じがします。それがうらやましい気がしました。この小説の中では散々な目にあっているので普通の会社に勤めている人がうらやましいとつぶやくような場面もあります。しかし基本的に一人で行動できるのは理想的な生活です。

 

[まとめ]

軽妙な会話がメインで暴力描写なども少なく読みやすいです。あらすじを読んで興味がわいた人なら読む価値があります。シリーズ化されているようなので違う作品も読んでみようかなと思っています。

 

疫病神 (角川文庫)

疫病神 (角川文庫)