自由を求めて

セミリタイアを目指す40代会社員の日々感じたことの記録をしていこうと思います。連絡先はkenkou146@gmail.comです。

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井上夢人の「ラバーソウル」を読んだ

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[久しぶりに本当のミステリーを読んだ気がした]

久しぶりにミステリーを読んだという感覚を味わえてとても満足でした。ここのとろこ読んだのが「美人薄命」「楽園のカンヴァス」という作品で面白かったのですがミステリーと言えるかどうか微妙な作品だったのでそういう意味でも深く満足できました。

 

やはりミステリーは犯罪が絡んでいてドンデン返しがあるというのが必要な気がします。いろんなパターンや種類の話があっていいと思いますが個人的にはそういうミステリーが読みたいのだなと再確認しました。

 

[ストーカーの独白が面白かった]

この物語は大半がストーカーの告白で占められています。それがなかなかユーモアがあって面白いのです。恐ろしく自分勝手な論理と解釈でストーカー行為を正当化していきます。そのあまりにも独自の理論が笑えてくるレベルです。

 

でも恐らく実在のストーカーはここまで深く考えて行動していないという気がしました。ただストーカーしたいからしてるだけという単純な図式と推測します。僕自身はしたことがないのであくまで推測です(笑)

 

[顔が人生に与える影響は小さくない]

この物語にでてくるストーカーは気の毒な面も大きく、顔が生まれつきの病気でモンスターのようなのです。そのため顔を見た女性が悲鳴を上げて逃げていく状況なのです。子供のころからそんな状態だったためこの世はまさに生き地獄だったわけです。自分だったらとても耐えられないと思わされるエピソードがいくつも語られています。

 

芸能人でなくても顔が人生や性格に与える影響は大きいと思われます。特に10代20代だと外見に対してコンプレックスを持っている人は多いでしょう。モンスターのような顔に生まれて周囲に嫌悪されながら明るくさわやかな人間になるのは至難の業です。努力すれば顔がよくなるというわけでもなく人生の不公平さというものを感じました。

 

[男というのは哀れな生き物だと感じた]

この物語にでてくるストーカー行為を告白する男は本当に些細なことである女性を好きになってしまいます。このエピソードを読んだときは男の悲しさみたいなものを感じました。女性に少し優しくされると男は異性としてその女性を好きになってしまうことが多いのではないのでしょうか。男が少しくらい優しくしても女性は簡単には好きになってくれないのと対照的です(笑)

 

男というのはそういう生き物なのだから仕方ないのですがそれでストーカー行為に走ってしまったり時には命をかけてしまったり男の哀れさを感じずにはいられません。

 

[まとめ]

文章もとても読みやすくミステリーとしても圧倒的に面白いと感じました。ストーカーの物語となっているのでその部分に拒絶反応がない人ならお勧めです。そんなに悲惨な場面やハードな場面はないのでほとんどの人は大丈夫であると思います。

 

ラバー・ソウル (講談社文庫)

ラバー・ソウル (講談社文庫)