[三浦9段は無実の罪だった]
将棋界では現在プロ棋士よりパソコンの将棋ソフトの方が強くなってしまい問題が生じています。それがプロ棋士のカンニング問題です。昨年将棋のプロ棋士の三浦9段が公式戦で将棋ソフトをカンニングしたのではないかという疑惑がもたれました。
最初テレビのニュースで報道されたのを見たときは100%やったのだろうと信じていました。そこまで告発されるからには明確な根拠があったはずと感じたからです。また大事件の犯罪者のように写真がつぎつぎとメディアで公表されてすでに不正をしたものとして報道されました。不正をしたのだろうなと思った人も多かったと思います。
でも結果として三浦9段は不正をしていなかったわけです。僕も不正をしたと思っていたため何の影響力もないですが申し訳ないような気がしています。今回は運良く無実が証明できたわけですが世の中には無実でも証明できないということもあるのだと思います。冤罪について考え込んでしまいました。
[結果論だが疑惑を公表せずに対策だけすればよかった]
あくまで結果論になってしまいますが疑惑で確実な証拠があったわけでなかったので処罰をせずに対策だけすればよかったのだと思います。ただ疑惑を訴えてきたのが有力棋士数人でいい加減なことをいう人間ではなかったのと発言にもそれなりに説得力があったのでしょう。
プロの中でも実力者が機械を使われれば感覚でわかると言われればそういうものかなと思ってしまいます。そのため会長や理事も間違いないと判断してその判断のもとに状況証拠を集めていったと思われます。はじめに有罪という結論があってそれに証拠や証言を集めていくという感じで恐ろしい話です。ですが判断するのも人間なのでそれはやむを得ないのかもしれません。
[三浦9段の受けた被害をどうやって保証するのか]
三浦9段が受けた被害をどうやって回復するのか難しい問題です。個人的には現竜王が竜王位を返上して空位として三浦9段は挑戦者にさせてやれよと思っています。タイトル戦の挑戦者って負けても賞金がかなりもらえるためです。またタイトル戦に出場すること自体が非常に大きな名誉となっています。
[冤罪は晴らすことができないことのほうが多いかもしれない]
三浦9段は運良く無実を証明できましたが世の中には一生無実の罪を背負わされているということもありそうです。それを考えると他人事でなく恐ろしい気持ちになります。痴漢の冤罪なんて男性なら誰でも起こりうることです。ですが無実の証明はほとんど不可能でしょう。
犯罪や不正行為をしないという決断は自分でできますが冤罪にあわないということは自分で決めることができません。清廉潔白に生きていても急に逮捕されて「お前がやったんだろ!!」と警察に取り調べられる可能性は誰もがゼロにできません。僕の場合精神力が弱いのでやってなくても自白してしまいそうです(笑)悲しい話かもしれませんが疑われないように行動して自衛することも必要なのでしょう。