[だめ連は時代の先を行っていた]
だめ連という組織がかつてメディアなどでよく取り上げられることがありました。無職だったりバイトで生活している人が集まって労働批判をしたり生きづらさや自分がダメだという問題について話し合ったり機関紙を発行したりしていました。
だめ連の本も2冊発行されて僕は購入して読んでいました。働きたくない、長時間働かなくても生きていけるという明確なメッセージに惹かれました。当時としてはかなり珍しくユニークなメッセージに感じました。もしかすると他にもあったのかもしれませんがメディア上では他に似たようなものは気がつきませんでした。
今ではブログなどでたくさん見られる主張ですしそういった事を書いている書籍も多いです。そう考えるとだめ連は時代を先取りしていたなあと思うわけです。ただ働かずブラブラしているだけでメディアに取り上げられたり本を出版するって相当すごいことです。
[だめ連はミニマニスト]
だめ連の主要人物の神長恒一さんという人がいます。この人の生活は徹底的なミニマニストでした。安い家賃で食費もけずって月5万円くらいで生活していたと記憶しています。この点に関してもだめ連は時代の先に行っていました。
僕だけでなくだめ連のライフスタイルに惹かれる人が多かったからメディアに取り上げられたのでしょう。語り口もユーモアで面白かったです。今と違ってインターネットも携帯電話もない時代に労働せずお金を使わず楽しく生活していたのが素晴らしいです。
[自分はダメと開き直って生きていく]
異性にもてないとか仕事が長く続かないとか他人とうまくコミュニケーションできないなど自分のダメな部分を認めて生きていくというメッセージも良かったです。ダメだろうと他人にどう思われようと開き直って生きていくことを主張しています。
よくある主張といえばよくある主張ですが本当に無職で一人暮らしで30代の人間が明るくユーモアにそういったことを主張するのは面白かったです。
[他人との交流を推奨]
だめ連の主張としては他に他人との交流も挙げられます。よくイベントを開いては人生や社会について語り合うということをしていました。この部分だけは少し納得できない部分もありました。そんなに知らない他人との交流をスムーズにできるならダメな人間とも言えない気がしました。
改めて考えてみると今もお金を使わず生活してゲストハウスなどで交流するという人もけっこういるようです。この点に関しても時代の先を行っていたと言えるかもしれません。
[まとめ]
自分がダメだろうと他人にどう思われようと開き直っていきたいと思っています。だめ連というのはそういうメッセージをしていた思い出深い団体です。今でも活動は続けているようです。本を出版したりホームページはないようですがまた何か出版されたら読んでみたいと思っています。