自由を求めて

セミリタイアを目指す40代会社員の日々感じたことの記録をしていこうと思います。連絡先はkenkou146@gmail.comです。

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完全教祖マニュアルを読んで

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[新興宗教の成立や拡大に興味があった]

この本は教祖になるためのマニュアルということで、おちゃらけた口調で教祖になるための方法が書いてあります。実際は非常に読みやすいくだけた文章で様々な宗教の歴史や教え、事件などを書いてあり読み物として面白いです。この本を読んだのはどうやって宗教を設立して勢力を伸ばしていくのかに興味があったからです。


日本では某教団が日本中を震撼させるテロ事件を起こしています。その団体には医者とか弁護士とか社会的に地位も高く頭もものすごく良さそうな人たちがたくさんいました。どうしてそんな頭のいい人がその組織に入ってしまったのか。それが不思議でした。いったいどうやってその団体を作り成長させていったか謎でした。


仮に僕が同じような規模の団体を作ろうと思っても不可能です。5人集めようとすることさえ無理でしょう。純粋に好奇心から興味を持っていました。そのため新興宗教を題材とした小説を今まで何冊か読みました。小説はエンターテイメントでもあるので信者を増やして成長していく過程が面白く描かれていることが多いです。読んだ本は覚えている限りでは「砂の王国」「カリスマ」「仮想儀礼」「教団X」などです。

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完全教祖マニュアルを読んで教祖になりましたという人はいないでしょうが、とにかく読みやすく文章も面白いので一読の価値ありです。様々な宗教の解説書のダイジェスト版という感じです。参考文献を見ると難しそうな宗教の本を何十冊も著者は読んでいておちゃらけた文章に反して非常に深く宗教を考察している印象です。

[宗教を必要としない人]

僕もそうですが日本人は日常生活において宗教に関心を払っていない人が多いです。平和で豊かな国で生活している分にはあまり宗教を必要としないと感じます。むしろ宗教に熱心な人は怖い人危険な人かもしれないと警戒するような空気があります。


これもやむを得ないことではあります。定期的に宗教団体が事件を起こして世間をにぎわすからです。世界中でテロを起こしまくったりお金を一般人から根こそぎ奪ったり犯罪組織顔負けの騒ぎを起こします。善良な日本人が警戒するのもやむを得ないでしょう。


不思議なのは同じ宗教なのに争うことがよくあることです。他の宗教団体と争うのはまだ理解できるのですけど。大きくなるといくつも派閥ができて分裂したりします。激しく憎しみあって争い合うようになることも歴史上少なくありません。こういったところも善良な人々を警戒させてしまう部分でしょう。


そういった事情で日本人には宗教に興味も関心も持たない人が多いです。しかしそれは単に宗教を現在必要としていない人が経済的精神的にゆとりや余裕があるからに過ぎないというようなことが本書に書かれていました。この指摘にはなるほどと思いました。


僕自身も戦前の地方の農村に生まれて食べるものもなく病気や栄養失調で死ぬしかないという運命だったら必死に祈るかもしれません。近代以前の人間社会は常に死と隣り合わせの生活で将来に対する不安や恐怖は今より強かったと思われます。明日死んでいるかもしれないから救いを求めてほとんどの人は宗教を必要としたのでしょう。日本も状況が変わればまたそうなってもおかしくはありません。

[様々な宗教儀式やルールの意味]

宗教には様々な儀式やルールがあります。集まってみんなでお祈りをするというのが一般的です。中には断食したり1日に5回はお祈りをしないといけないとかあれは食べてはいけないこういう服は着てはいけないなど日常生活に影響するものもあります。


それが僕には謎でした。断食することにどんな意味があるのだろうかと理解できなかったのです。中には鎖で自分の体をたたくとか排○物を体にかけるとか理解できないを通り越して傍から見ていると怖いものもあります。本書はそういった謎の行動原理も解説しています。


事実というよりは著者の見解ですがなるほどと納得できるものでした。興味のある人は本書を読んでみてください。

[まとめ]
あまり日常生活に宗教が影響を与えないと言われる日本ですがその影響力は非常に強いと言えます。わりと最近有名女優が宗教を理由に所属事務所を辞めてしまったことがありました。人の人生を簡単に変える力を持っているわけです。政治に対しても強い力を持っています。


そういった宗教の知識は持っていて損がないと言えます。特に本書は小難しい話はないないので読みやすいと思います。

完全教祖マニュアル (ちくま新書)

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