自由を求めて

セミリタイアを目指す40代会社員の日々感じたことの記録をしていこうと思います。連絡先はkenkou146@gmail.comです。

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妖説太閤記上を読んで

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[歴史小説は面白い]

例によってアマゾンから勧められたので買ってみました。妖説という言葉がタイトルにあったのでファンタジー要素のある話なのかなと思ったら普通の太閤記という感じです。なにか超能力バトルのような物を期待していたので肩透かしをくらった感じもありますが面白いです。

 

 

なんとなく読み始めたような感じですが面白くて次から次へとページをめくって読んでしまいます。考えてみると歴史小説というのは不思議です。歴史的事実はもうわかっていることで次にどうなるかもわかっているのにハラハラして読んでしまいます。

 

著者の力量も大きいでしょう。歴史的事実は一つでも様々な解釈が可能であり事実と事実の間の出来事は著者の想像に委ねられています。だから著者に実力があれば面白くなって当然なのかもしれません。ただそれだけでなく歴史というものの面白さも大きいと思われます。

 

 

秀吉の物語はただの百姓の子供が天下人となるというとんでもない出来事が歴史的事実というところに面白さがあります。特に身分制度の厳しい時代だっただけに信じられないような出来事です。事実を並べただけでけっこう面白くなるとは思います。

 

[信長秀吉家康の話は鉄板]

歴史小説は面白いですがやはり信長秀吉家康の話が鉄板と言えます。誰が書いてもある程度面白くなるような気さえします。やはり勝ち続ける人間の追体験をしたいという思いがあるからでしょうか。読んでいて痛快です。

 

信長のように滅茶苦茶に傍若無人にふるまいすべてを破壊していく衝動を誰でも持っているような気がします。しかし現実はおとなしく無難にすごしてしまいます。秀吉のように要領よく危機を乗り越えいちかばちかの勝負に勝ち続けたいと思っても実際は敗北続きだったりします。自分のかわりに痛快に活躍する姿を見るとスカッとするのです。

 

家康は我慢に我慢を重ねて最後勝者となる姿が自分を重ねやすいです。3英雄の中では一番地味でまともという印象がありますがそれだけに一般人も共感しやすいです。

 

中国だと三国志が人気です。結局三国の英雄は誰も天下を統一できなかったですがそれぞれ王となったり敵をどんどん滅ぼしていき勝者と言えます。やはり人間は勝者に惹かれるのです。

 

[竹中半兵衛が印象的]

この小説では竹中半兵衛が一番印象的でした。秀吉の軍師であり秀吉を世にだした一番の功労者の悲劇的な死が衝撃的でした。電車の中で読んでいたのですが電車の中にいることを忘れるくらい小説の世界に入り込んでいました。

 

もっとも竹中半兵衛が死ぬ歴史的事実は知っていたのですがその死に方や竹中半兵衛が言った言葉は著者の完全なオリジナルで意表を突かれました。この小説では仙人のような淡々とした人間として描かれています。

 

こういう人間になりたいとよく思っています。実際はすぐ感情的になってしまい真逆の人間ですけど。ただこういう死に方ができるような人間になりたいとも思います。恐らくは無理でしょうが。

 

[まとめ]

久しぶりに歴史小説を堪能しています。信長秀吉の快進撃がテンポよく書いてあり楽しいです。下巻も読んでみようと思います。それにしてもお市の方と浅井長政の息子の満福丸を殺すように秀吉に信長が命じていたのは知らなかったです。戦国無情というわけです。

 

妖説太閤記(上) (講談社文庫)

妖説太閤記(上) (講談社文庫)