自由を求めて

セミリタイアを目指す40代会社員の日々感じたことの記録をしていこうと思います。連絡先はkenkou146@gmail.comです。

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発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術を読んで

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発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術

発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術

 

 

[読んで本当に良かった本]

この本を書いている借金玉という人の文章をネット上でたまたまいくつか最近読みました。その文章がメチャクチャ面白かった。借金玉という人に注目していたらアマゾンがこの人の本を勧めてきました。迷わずポチってしまいました。読み終わった結果とても満足しています。

 

恐らく今後少なくとも5回くらいは読み返すであろう本です。買ってよかったと心から思いました。世の中の本がみんなこうならいいのですが・・何がそんなに満足できたかと言えば発達障害の症状がリアルに書いてありかつその対処方法を具体的に書いてあるところです。

 

そしてその文章がよみやすく読み物としても面白いところがすばらしいところです。今までも発達障害やうつ病の本は何冊も読んだことがありますが学術書のように読みづらく硬い文章で書いてあるか「生きるのがつらい」「他人との交流が苦しい」など自分の体験を書きなぐるだけの内容の薄い本かのどちらかのパターンが多かったです。

 

この本は自分の体験を生々しく語りながらもなぜ周囲の人間が怒るのかを分析して考察しています。さらに生きていくために自分が実践している方法を書いています。その対処方法は妥協の産物かもしれませんがよくある自己啓発本のように実践不可能なものではないところがすばらしいです。

 

ただこの本は正常な人間が読んでも心に響くものがない可能性があります。発達障害の人間だからあるあるという話が多く共感できると言えます。

 

[発達障害は徹底して攻撃される]

この本には発達障害の人間の生きづらさが書いてあります。特に対人関係についても詳しく書かれています。発達障害の人間はだいたい人間関係で苦労します。なぜか人間関係が壊れていき自分では理由がわからないのです。そして周囲の人間に嫌われ集中砲火を浴びることになります。

 

そのメカニズムと対処法も書かれています。現実の社会では確かに発達障害の人間は攻撃され続けます。そのためうつ病になってしまう人が多く最悪死を選んでしまいます。それほど苦しんでいても別に同情されるわけでもなく理解されるでもなく毛虫のごとく嫌われて憎しみを一心に受けます。

 

それもやむを得ないことではあります。周囲の人間は別にカウンセラーでもなければ支援団体の人でもないので発達障害など知ったことではないのです。さらに言えば病気とも認識していないのでただ性格が悪いとかなまけものとか、いい加減と思われているだけなのです。

 

先日読んだ「うつ病九段 ブロ棋士が将棋をなくした一年間」を読んだ時の違和感はまさにこれでした。周囲がいっせいにうつ病ということで心配して半年以上優雅に休んで復帰も温かい声に包まれる。それはそれで素晴らしいことですが一般人が読んでもなんの参考にもなりません。

 

 

[自分も発達障害だった]

この本を読んで思ったことは自分はやはり発達障害だったのだなあということです。わりと最近そういう病気があることを知って多分そうだろうと思っていましたが改めて確信しました。発達障害であるがゆえにあちこちで対人関係でぶつかりうつ病となってしまったというわけです。

 

なぜうつ病になってしまったのかどうしたら治るのかということに関心が向いて発達障害ということは考えたことがありませんでした。そういう言葉さえ知らなかったから仕方ないのですけど。自分の持っている症状について知るだけでそういうものだとわかり気持ちが落ち着きます。

 

[まとめ]

この本を読んで思ったっことはもっとはやく読みたかったということです。そうすればもっと生きやすかったと思えます。もっとも結局あちこちぶつかってボロボロになりながら処世術を学ぶしかない部分はあると思います。ただ発達障害という症状をもっとはやく知れば人生が変わったかもと思ってしまいます。それでもこの本を読めたことは幸運でした。

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