[新人を使い捨てる前提のブラック企業]
何回かブラック企業について批判的な記事をブログに書いてきました。しかし今更ですがブラック企業は多分日本が存在する限り存在し続けるだろうなあとあきらめの境地になりブログで書く気持ちもなくなっていきました。しかし最近ブラック企業で働いていたという人の話を聞いてまた書く気持ちになりました。
なんでもその企業は新卒で採用した社員のほとんどすべては1年以内にやめていくそうです。なんでそんなところに人が来るのかというとマスコミにはたくさん取り上げられ知名度は高いからということでした。知識や技術を身につけさせることもなく徹底的に使い潰して終了というのがその企業の戦略なのです。
やめていった一人の女性の両親が労働監督署に訴えると言った時だけしぶしぶ50万円払ったそうです。経営者はそのことにさんざん愚痴っていたということです。こんな企業が知名度も高くマスコミにもてはやされているかと思うと絶望的な気持ちになります。こういう確信犯的に若者を使い潰す企業は潰したほうが社会のためになると思うがどうでしょうか。
[高級車に乗る経営者]
なぜか若者を搾取する人間は高級車に乗るという法則があるようです。だいたいみんな高級車を購入したがっています。高級車に乗ること自体は別にかまわないのですがそのお金が違法に他人から奪ったお金だということが問題なのです。法律を破って違法に他人を酷使して利益を上げているのだから強盗して稼いだお金で高級車に乗っているようなものでしょう。
よく聞くのがいやなら辞めればいいという意見です。あるいは自分が経営者になればいいということを言う人もいます。確かにそれも一理ある場合もありますが強盗にあっていやなら移住すればいいとか自分も強盗すればいいといっているのに似ています。やっていることが違法だから問題なのであって被害者がこうすればいいとかああすればいいとか論じるのはおかしいでしょう。
[法令遵守しようという企業の邪魔をする]
ブラック企業のもっとも大きな弊害はまともに法律を守ってビジネスをしようという企業の邪魔をすることでしょう。違法なことをしたほうが競争力が高まるのは当たり前なので他の企業も違法に経営せざるを得なくなります。悪貨は良貨を駆逐するといいますがまさにその通りです。
この予算では無理があるから断ろうと思っても他の企業が違法行為をしてその予算で仕事を請けるなら自分たちもその金額で受けなければなりません。そうしないと市場から締め出されるからです。こうして日本中すべての企業がブラック化していきます。
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[まとめ]
国民の幸せとはまともな労働環境で働けるということとイコールであると思います。しかし残念ながら日本政府にはブラック企業を取り締まるつもりはないようです。むしろブラック企業になるよう促進しているのではないかと思えるようなふしもあります。
それでも社会は少しずついい方向に向かって進んでいくと信じたい気持ちもあります。江戸時代に比べればとてつもなく生活しやすくなっているのは事実です。比べる対象が悪いかもしれませんがとにかく社会は良くなっていくという気持ちは持っていたいです。