[休日が続くとうつ病っぽくなる人がいる]
セミリタイアは現実逃避ではないかという記事を読みました。セミリタイアして何十年も何もしない生活をするのは現実的ではない、それよりは仕事を楽しくするようにしたほうがいいという記事でした。僕はセミリタイアしたいと考えている人間ですが、この記事を書いた人の言いたいこともよく理解できます。
僕のかつての上司は3日休みが続くと気が狂いそうだと言っていました。確かにそういう人が存在するのです。連休になると嬉しいはずなのになぜかうつっぽくなってしまうという症状が存在します。僕自身もそんな感じになってしまったことがあります。膨大な時間を手に入れると時間を持て余してしまうのです。
そうなると仕事は嫌だったとしても仕事をしているほうが精神が安定しているということも起こりえます。定年になった大学教授が自殺したというニュースがありました。もちろん理由は本人しかわからないことですが膨大な時間を前にして絶望したという可能性もあります。
そういう人は日本では珍しくないでしょう。数日の休みですら持て余すのだから数十年のセミリタイアなどファンタジーとしか思えないでしょう。
[僕が求めるのは心の平穏]
僕は10代の頃からセミリタイアをしたいと考えていました。なぜそう考えていたかと言えば心の平穏を求めてのことだったと思います。学校にしろ職場にしろ必ず怒る人がいて攻撃してくる人がいます。運がいい人は楽しい生活を送ることが可能ですが運が悪い人のほうが世の中には多いのではないでしょうか。
僕も運が悪い人間のひとりだったため、なるべく人と関わらずひっそり生きたいと考えたわけです。ただ心の平穏をかき乱すのは必ずしも他人とは限らず自分自身が問題という場合もあります。やたらと過去の嫌なことを思い出したり無意味に不安になったりイライラしている場合、セミリタイアしても平穏になることができません。
さらに膨大な時間を手にして持て余すようだと心の平穏など夢のまた夢です。心の平穏が目的ということを考えると仕事をしていても心が平穏なら別にかまわないということになります。目指せるものならそれを目指すべきでしょう。僕もそれを目指さざるを得なくなり、そして現状はかなり満足いく状況になっています。
ただそれもいつまで続くかわからないので最終的には週3日働くセミリタイアを目指し、心を健康にして膨大な時間も楽しめるようにしたいと考えています。
[仕事がどうしても向いていない人間もいる]
仕事を楽しくしたほうがいいというのは確かにその通りなのですが世の中にはどうしても仕事が苦痛でしかないという人も存在します。僕もたまたま現状うまくいってますが本来そういう人間だと思います。説明すると普通の人が簡単にできることが難しいということです。
普通の人が当たり前にできることができないので周囲からは敵意を向けられ攻撃されます。しかし本人はまじめにやっているのになぜ責められるかわからないということがよくあります。僕自身そうだったわけですが、他にも同じような人間をたまに見かけます。
そういう人たちが仕事を楽しくすることはかなり難しいことです。その場合、セミリタイアが現実逃避ではなく幸福に生きるための挑戦であると思います。膨大な時間に潰されるのでなく楽しめるように工夫していくことが現実と向き合うことになります。
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[まとめ]
時間があっても退屈しないように生きるのが文化だとどこかで聞いたことがあります。人間いつかは働けなくなるのだから膨大な時間があった場合どう過ごすかということは全ての人にとって考えたほうがいいことだと思います。