自由を求めて

セミリタイアを目指す40代会社員の日々感じたことの記録をしていこうと思います。連絡先はkenkou146@gmail.comです。

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Amazonプライム動画の凶悪を見た感想

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凶悪 スペシャル・プライス [Blu-ray]

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基本的に動画はNetflixで見ていてAmazonプライム動画はほとんどみていませんでした。お金は払っているのでたまには見るかということで何となく凶悪という映画をみました。本も出版されていてあらすじは知っていたのも見る理由のひとつでした。見ていて幸せな気持ちには絶対なれない映画ですが、とにかく圧倒的な迫力があり引き込まれて最後まで見てしまいました。

 

[日本の治安は本当にいいのか] 

あらすじを簡単に書いておくと、雑誌記者が死刑囚に取材を続けていく中で先生と呼ばれる恐るべき悪人の存在を知り先生の罪を告発するべく奮闘するという話です。これは実話を元にした話しらしいのですが、にわかに信じがたいくらい簡単に人が殺されていきます。これって日本の話し?と思うくらい人の命が安いです。ゴルゴ13の世界観でした。

 

しかし現実の日本でも言うほど安全でも平和でもないのかもしれません。行方不明者が年間何千人もいると聞いたことがあります。中には犯罪に巻き込まれて死体ごと消されてしまった人もけっこういるのではないかという気がします。一般人が知らないだけで北斗の拳のような弱肉強食の世界が日本にあるのかもしれません。警察も一生懸命働いているのかもしれませんが優先順位をつけて捜査するしかありません。

 

地味な事件はぶっちゃけ無視せざるを得ないでしょう。表にでないだけで地味に見える事件は闇に葬り去られるわけです。僕もある日、突然いなくなっても警察はあまり動いてくれないだろうなと思うと悲しい気もします。家族や職場の人間は騒いでくれるでしょうが世間的には猫が一匹いなくなったと同じでしょう。実際、急にいなくなったとしても捜しようがないというのもあります。

 

[現代の暴力団はイケイケの人はいるのだろうか]

この映画の死刑囚は元暴力団幹部で保険金をかけて人を殺しては大金を稼いでいました。この暴力団幹部には弟分がいるのですが、この弟分の役者がいい味をだしていました。暴力団幹部に絶対の忠誠を誓っていて手足となって働くのですが迫力のある役者でした。兄貴を軽く見る相手にすごんでみせたり、「俺はあの人のためになら死ねる」と言ってみたり悪党なんだけどその忠誠心の高さは何か美しく感じてしまいました。

 

それにしてもどんどん人を消したり他の暴力団幹部を襲ったりこんなイケイケの人は現代でも本当にいるのでしょうか。暴力団新法が施行されて以来、なるべく警察に捕まらないように地味に活動しているという話も聞いたことがありますが実際はどうなんでしょうか。ここまでイケイケの人はさすがに少数派だろうとは思います。命がいくつあっても足りなさそうです。

 

[メディアの役割は重要]

この映画を見て一番思ったことはメディアの役割の重要性です。この映画の事件も雑誌の記者が粘り強く取材を続けなかったらいくつもの殺人事件が闇に埋もれていました。雑誌記者が警察に訴えに行った時も冷たく対応されます。やる気のない感じで「上に報告しておきますよ。はっきりするまで記事にしないでください」と言われてしまいます。

 

この警察の対応はリアルなのではないかと思いました。これは警察がいい加減ということではなくて年中、頭のおかしな人間を相手にしたり、あるいは事件の数が多すぎていちいち親切にしていられないのではないかと推察します。とにかく警察の冷たい対応に手応えを感じなかった編集部は警察の了解を得ずに記事にしてしまいます。マスコミが報道して世間が騒いだら当然警察も動き出します。

 

マスコミが報道しなければ政治家も警察も役所も動かないということは多いのではないでしょうか。今はネットの普及により新聞も雑誌も売上が低迷して将来は経営が成り立たないという可能性もあります。そうなったとき、政治家も警察も役所も怖いものがなくなり暴走するかもしれません。メディアにはなんとしても存続して欲しいと思いました。

 

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[まとめ]

この映画を見て一番感心したことはみんな演技がうまいということでした。プロの役者なのだから当たり前と言えば当たり前ですがドキュメンタリーを見ているような気持ちになりました。暗い気持ちになるので積極的に勧められませんが迫力のある映画を見たいなら見る価値があります。

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