[自分の意思でレールから外れる彼がうらやましい]
レールにのっかる人生が嫌なので大学を中退して起業すると宣言したブログが話題となっています。将来を心配してコメントする人も多く、本人も99パーセント失敗するけど、挑戦したい、自分で決めたことだから、どうなっても後悔はないと語っています。
僕自身は彼をうらやましいと思っています。まず彼が持っている情熱とエネルギーと行動力です。僕は、起業しようなど真剣に一度も人生で考えたことはありません。それだけのエネルギーも情熱も持ったことはないし、今もありません。ただあるのは疲れたり傷ついたりせず、働かずにゆったり生活したい、つまりセミリタイアしたいという気持ちがあるだけです。記憶によれば20歳の頃からそう思っていました。
彼は18歳で、すでにブログを運営して軌道に乗っているようです。僕が18歳の頃はインターネットがありませんでした。普及し始めたのは30歳を超えた頃からです。別に彼だけではないですが、若くしてインターネット環境がある世代がうらやましいです。
若くしてインターネット環境があれば、もっといい方向に人生が変わっていたのではないかという妄想が僕にはあります。悪くなっていた可能性だって十分すぎるくらいあるので、自分の場合は、大人になってからインターネットに出会えてよかったと思うしかありません。
[レールにのっかる人生は素晴らしい]
一方で、彼が送りたくないというレールに乗っかる人生を送っている人達も僕はうらやましく思います。なぜなら僕はレールにのることさえできなかったからです。僕は就職して結婚してレールに乗っかって行きたかったのです。でもできなかったわけです。
人並みのハードルが僕には異常に高いのです。就職して年収500万以上で結婚して家庭を築いて・・・というのがとうてい僕には無理なのです。その高いハードルを超えた人生こそがレールにのった人生なわけです。僕にはのっかることができなかったレールに乗っかる人生を歩んでいる人がうらやましいです。
[レールの上にのれなかったけど何とか今は楽しく生きている]
大学を卒業後、就職したかったけれど、心を病んでできませんでした。その後、地獄のようなフリーター生活を送りました。運良く20代後半で就職できました。そして現在にいたります。しかし心は病んだまま、なんとか仕事を続けていますが、結婚はできず安月給でアクセク働き人並みとも言えず、生きているといった感じです。
もっとも今の僕は、そこそこ幸せな気持ちで生きています。人生で様々な可能性が消えて本当にやりたい生活が見えてきたからだと思います。本当にやりたい生活とはセミリタイア生活です。希望や目標があるだけでも毎日けっこう充実した生活が送れます。