自由を求めて

セミリタイアを目指す40代会社員の日々感じたことの記録をしていこうと思います。連絡先はkenkou146@gmail.comです。

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藤沢数希さんの「損する結婚 得する離婚」を読んだ

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[マスコミが報道する慰謝料の意味を誤解していた]

この本は抜群に面白かったです。通勤電車で毎日少しずつ読んでいくつもりがあっという間に読み終えてしまいました。読み物としても抜群に優れていると思います。

 

婚姻届に判子を押すのは連帯保証人になるより恐ろしいという文章は笑ってしまいました。しかし本書を読んでいくと笑い話ではなくなっていきます。実際に離婚裁判を経験した人でないと離婚に関する法律にはそんなに詳しくなれないのではないでしょうか。僕も誤解していたことが多くこの本は衝撃的でした。

 

中でも衝撃的だったのが浮気したり暴力振るったりした夫あるいは妻が罰として被害者である配偶者に多額のお金を支払う義務があるわけではないということです。単純に収入の多いほうが少ない方に払う義務があるだけということです。

 

詳しくは本書を読んでもらいたいのですが収入が少なければ浮気して暴力ふるって勝手に出て行った人間が被害者からずっとお金を貰い続ける権利を有しているわけです。確かに状況によっては連帯保証人になるより恐ろしいことになる可能性があります。

 

有名人が離婚した際に支払われる多額のお金を慰謝料と呼ぶのも違っていることを知り慰謝料について学ぶことができました。それにしてもこういう法律を知らない人のほうが多いという状況をなぜ国家は放置しているのでしょうか。義務教育で教えてもいいくらいだと感じました。

 

[離婚裁判は純粋な金銭闘争]

離婚裁判で一方が別れることを望んで一方が拒絶するという話はよく聞きます。一方はやり直したいと主張するわけです。僕はそれを文字通り片方は相手に未練があるのかなと思っていました。でも改めて考えてみれば離婚裁判までいく夫婦がお互いに未練があるはずもありません。

 

存在するのはただ金銭を巡る攻防だけだったわけです。収入の少ない方は離婚を長引かせればただただお金が入ってくるから離婚を長引かせるだけという泥沼の戦いがあるだけなのです。それが愛し合って一生一緒に過ごすことを誓った2人の行き着いた姿なわけです。

 

[やはり女性は一発逆転がある]

それにしても女性は貧乏な男と結婚なんてするものではないなと感じました。結婚するなら高収入の男です。幸せな結婚生活を送れればもちろんそれが一番です。万が一うまくいかなくなっても男の収入の半分は自分のものです。年収一億円の男と結婚すれば別居しても年5千万円は権利として裁判所が取り立ててくれます。

 

逆に言えば貧乏な男と結婚するのは避けたほうがよくなります。結婚生活がうまくいけばもちろん幸せな生活が送れるかもしれません。それでもうまくいかなかった場合お金がもらえないばかりか自分が払わなくてはならなくなります。高収入の男に女性が殺到する理由が法律的な観点から改めてよくわかりました。

 

女性は才能や能力がなくても一発逆転があるので存在そのものが特権階級かもしれません。あるいは若さや美しさが才能や能力といえるでしょうか。男の場合は自分でなんとかするしかないのでやはり男はつらいよという感じです。

 

[まとめ]

離婚する予定がない人でも読んだほうがいい名著です(笑)有名人の離婚など様々なケーススタディもあり雑学として読んでも非常に面白いです。今までもこういう題材を扱った本はあったのだと思いますがここまで読みやすく面白い本はなかっただろうと感じました。

 

損する結婚 儲かる離婚(新潮新書)

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