[なぜ人が怒るか理解できなかった]
10代20代の頃は特に他人を怒らせてトラブルになることが多かったです。30代の頃もポツポツありました。どうして自分が他人を怒らせてしまうのか嫌われてしまうのかが理解できなくて落ち込んだりしました。怒っている人の話を聞いてもどうしてそれで怒るのかが理解できず困惑しました。
しかし見えない通貨の記事を読んで改めてなぜ自分がなぜトラブルを起こしていたか理由を言語化できました。トラブルの原因は一言で言えば見えない通貨を払っていなかったからと言えます。
見えない通貨とはあいさつをしたり親切にされたらお礼を言ったりすることです。職場の人に親切にされたらお金を払う必要はありません。しかし親切にする人もまったく見返りを求めていないわけではなく笑顔で感じよくお礼を言われることを求めているのです。物を買ってお金を払わなければトラブルになるようにそれをしないと相手が怒りトラブルとなります。あいさつやお礼などが通貨の役割を果たしているわけです。
あいさつやお礼はあくまで例であり相手が当然するべきだ思っていることをこちらがしないと相手は怒り出します。つまり見えない通貨を払っていなかったということです。やっかいなのは見えない通貨が場所や人によって変わることでしょう。見えない通貨がなんなのか見極めることが大切になってくるのです。僕はあいさつやお礼にはまめなタイプですがトラブルに巻き込まれ続けました。
僕が払っていなかった見えない通貨とは
①笑顔 元気
②頑張っているフリ
10代20代の頃はうつ病に苦しんでいたということもあり笑顔が少なく元気もなかったため地味に周囲の人間を苛立たせていたと思われます。それで些細なことで文句を言われ理解できず混乱するということを繰り返していました。
またやることをやったら後はじっとしていて何もしないタイプだったのでそれも他人を怒らせていたようです。頑張ってますアピールとか無駄でみっともないと感じていました。やってもやらなくてもどうでもいいことでも頑張っているフリをしてやらないと不快に感じる人間は多いのです。
こうして改めて振り返ってみると自分も当然払うべき通貨を払っていなかったなあと反省したりもします。それにしてもあそこまで怒らなくてもと思うようなこともあり複雑な気持ちになります。今ならもっとうまくできるだろうと考えてもしまいます。
[自分が怒る原因も見えない通貨をもらえなかったから]
他人を怒らせてしまう理由が見えない通貨の支払いがなかったのと同じように自分が怒った理由も見えない通貨を支払われていなかったからのようです。僕自身はあいさつやお礼にマメなタイプであるために他人にも同じものを求めてしまいます。
また他人にものを頼むときや注意するときは相手の感情を考慮して言い方やタイミングに気をつけたりします。逆に自分がものを頼まれたり注意されるときにそういった配慮がないと怒りが生じるのです。つまり僕が求める見えない通貨とは
①あいさつ お礼
②丁寧なものの頼み方
③気を配った注意のしかた
と言えます。③に関してはあまりにひどいミスをしたときや同じミスを繰り返すような場合、ある程度キツく言われても仕方ないと思います。でも普通に言ってくれれば反抗することもなく改めるのになぜそんな言い方をするのだろうかと不思議に思うこともありました。
[見えない通貨を払う共通認識を作ることが大事]
自分のいる職場や環境、あるいは自分自身にとっての見えない通貨とは何なのか、どういう時に払うべきなのかを可能な限り最初に公開して共通認識を持つことが大事だと思います。そんなの常識だろうとかいちいち言わないとわからないのかと思うことも多いですができる限り公開したほうがいいです。相手にとってはそれは常識ではないかもしれないからです。
しかし出会って間もない人に親切にしたらお礼を言ってくれとかこういう時は挨拶してくれとかいちいちいうのは抵抗があるし面倒でもあります。それでも見えない通貨を支払われないストレスが面倒くささを上回るようなら怒りを爆発させる前に相手に伝えたほうがいいでしょう。
[まとめ]
この世に無償の親切はほとんどなくお金でなくても相手に感謝の気持ちやお礼の言葉を人間は求めています。そういった見えない通貨を支払わないとトラブルが起きてしまいます。
ある環境での見えない通貨は何なのか、ある人の見えない通貨は何なのかを見極める必要があります。でも新しい環境ではトラブルを経験しないと見えない通貨が何なのかを知ることができないのかもしれません。見えない通貨がどうしたこうしたと悩むよりセミリタイアしてゆったり過ごすのが僕にとっては理想の生活のようです。