自由を求めて

セミリタイアを目指す40代会社員の日々感じたことの記録をしていこうと思います。連絡先はkenkou146@gmail.comです。

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人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっているを読んだ感想

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人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

 

 

[みんなうすうす知っている錯覚資産を面白く解説]

何年も前に読んだ分裂勘違い劇場というブログがありました。内容はまったく覚えていないのですがかなり面白かったと記憶しています。あまり更新されないので見るのをやめてしまいましたが文章の面白さは凄いと思っていました。そのブログの管理人が本を出すと聞いて読んでみたくなりました。

 

この心理こそ錯覚資産というわけです。ブログが面白かったからといって本が面白いという保証はないのに多分面白いだろうと思ってしまう。買って読んでみたら本当に面白かったので良かったですけど。錯覚資産とは1回成功すると次もまた成功すると思われて競争が有利になること、あるいは一つの能力が優れているとほかの能力も実力以上に見られることを指します。

 

この錯覚資産はみんなうすうす気がついていると思います。芸能人や有名人が本を出すとスカスカの本でも売れて高く評価されることがあります。有名人が自分の専門以外のジャンルに挑戦するときはだいたい実力以上に優遇されて最初から有利となります。身近なところでは勉強ができる学生は性格も良さそうと思われやすいとか仕事でも真面目だと認識されている人間は少々失敗しても大目に見てもらえるとか誰でも経験したことがあるでしょう。

 

この誰もがなんとなく知っている錯覚資産を論理的に極めて面白く解説しているのがこの本です。この本を読んで錯覚資産を手に入れられるかわかりませんが、とにかく面白いので読んで損はないです。

 

[プロブロガーの戦略は正しい]

錯覚資産は具体的な数字であればあるほど威力を発揮するとされています。数百万のアクセスをブログの管理人の本ということで僕も本を買ってしまいました。これで10万部売れれば10万部売れたという事実が今度は錯覚資産となるわけです。売れたという事実でさらに本が売れるだろうしベストセラーの著者として仕事がどんどん増えます。

 

そう考えるとやたらと収益報告したりPV数を宣伝しているプロブロガーの戦略は正しかったということになります。あれはせっせと錯覚資産を作っている行動だったわけです。収益が大きいという事実がそのブログの管理人に権威を与えて何を言ってもなんとなく正しい気分になることを狙っているわけです。

 

その他の様々なビジネスでも優秀な人としても見られやすくなります。あまり頻繁に収益報告屋PV報告をするのは個人的にはあまり好きではないのですが戦略的にはまったく正しかったわけです。

 

[錯覚資産を手に入れることができるのも実力]

実力よりも錯覚資産のほうが大事というのはこの本を読むとなかなか説得力があります。ただ結局錯覚資産を手に入れられるのは実力ではないかという思いがあります。アクセスが数百万のブログを運営したという事実は錯覚資産と言えますが実力でもあります。誰でも出来ることではないのですから。

 

学歴も錯覚資産として機能するとこの本には書いてあります。たとえば僕はPHAさんのファンですが主に文章のファンだと思っています。後は生き方に興味があるからファンなのです。PHAさんが京大卒だからファンだと思ったことは一度もありません。この本によればまったく無意識のうちに高学歴だということでその人に対して好印象を抱いたり実力以上のものを感じてしまうらしいです。

 

無意識と言われると確かにそうかもなあと思わぬでもないです。でも仮にそうだったとしても高学歴を手に入れたのは本人の実力であるのは間違いありません。有名人がスカスカの本をだして売れたとしても有名になったのは本人の実力と言えます。結局その錯覚資産を手に入れるためにみんな激しい競争をして実力のある人間が錯覚資産を手に入れてさらに成功しているのではないかという気もします。

 

そうなると結局大事なのは実力ということになります。それでも錯覚資産という考え方は非情に重要であるしその知識が必要な場面も多いと感じました。何よりもこの本は文章が面白いのでそれだけでも読む価値があります。

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