
頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法
- 作者: 田村耕太郎
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2014/07/08
- メディア: 単行本
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頭に来てもアホとは戦うな、という本が売れているらしいです。僕はこの本を読んでいません。読んではいないけど、本屋でこの本のタイトルを見るたびに、確かにアホと戦うべきではない・・としみじみ思ってしまいます。ほとんどの人のストレスは人間関係が原因で、その多くはアホにからまれて神経を削られるということではないかと推察します。
スルーできるなら可能な限りアホからの攻撃はスルーしたほうがいい。それは間違いないです。多少腹が立とうが不快な思いをしようがスルーすることで平穏な生活になるなら問題がない。問題はスルーすることにより相手が反撃がないことに調子に乗ってしつこく絡んでくる場合なわけです。そういう場合はある程度反撃することが正解となってしまいます。
結果としてアホと戦うことになってしまいます。しかしこれはやむを得ない戦いです。まったく反撃しない相手には人間はどこまでも残酷になれる生き物です。現在、大国同士で戦争がないのは抑止力として核をお互いに持っているからです。手をだしたら反撃するよというポーズが平和をもたらしています。
人間関係も下手に攻撃すると反撃が面倒だと思われればアホと戦わずにすみます。そうは言ってもアホが自分に対して優越的地位にいる場合もあります。下手に戦えば破滅しかないという状況もよくあります。スルーしても追撃がしつこいような場合、次善の策としては全力で逃げるというものがあります。
解決策としては恥も外聞も捨ててとにかく可能な限り関わらないようにすることが考えられます。しかし直接の上司や一緒に仕事をする同僚がアホでしつこく攻撃をしてくる場合逃げようがない。アホにからまれて困っている人はスルーすることも逃げることもできない状況で困っているわけです。
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こういう場合はパワハラで訴えるとか公的機関に相談するとか何らかの行動をとって戦うのが正解となりえます。こういう行動は戦うといってもいいでしょう。つまり何が言いたいかと言えばアホと戦はないことが理想ということは嫌というほどわかっているけど戦わざるを得ない時が嫌というほどあるということです。
アホと戦うなと言ってなんでもかんでも我慢しているわけにはいかないでしょう。この本を読んでもアホと戦わずにすむわけではないのではないかと思ってしまいます。何が書いてあるのか興味はあるけど今ひとつ買う気になれないのはそんな理由です。
アホと戦わずにすむよう最大限の努力をして場合によっては恥も外聞もプライドも捨てて可能な限り譲歩するべきだとは思っています。ただこれ以上は譲れないというところにきたら悲しいけどアホと戦わなければなりません。とにかくアホと接触しない生活が幸福であり理想です。そういう意味で「アホと戦うな」という言葉は正しいです。セミリタイアしたいということも働きたくないというよりはアホを避けたいという理由なんだなと最近思います。