自由を求めて

セミリタイアを目指す40代会社員の日々感じたことの記録をしていこうと思います。連絡先はkenkou146@gmail.comです。

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アンガーマネジメント入門を読んで

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アンガーマネジメント入門 (朝日文庫)

アンガーマネジメント入門 (朝日文庫)

 

 

思えば人生において怒りをコントロールできずに爆発させたことが何回もあります。それで人間関係が破壊され後悔したこともあります。逆に怒りを爆発させたことにより相手が態度を改めて状況が改善したこともあります。怒って良かったこともあるわけですが可能な限り怒らないに越したことはありません。冷静に自分の意見をきちんと伝えられることが理想です。もちろん相手が人間関係を壊したくないまともな人間であることが前提となります。今までもこういった系統の本は何冊も読みましたが改めて読んでみました。

 

[怒りを記録する]


様々なストレス本も書いてあることですが、文章で記録することがやはり王道のようです。怒りで気が狂いそうな時は冷静に思考できません。自分が何に対して怒っているのかもわからなくなり、ただ自分を怒らせた相手を傷つけることだけ考えてしまいます。時間がある時に自分が怒りを感じたことを文章化して怒りのレベルも10段階で書いておきます。そして冷静な時に読み返すと、意外とたいしたことではなくて、そこまで怒ることではなかったなと感じる時もあります。

 

また自分が怒るパターンがわかったり同じことで怒っているときもあります。そういった場合は傾向と対策を考えることもできます。なんにしても大切なのは文章化することです。頭の中でグルグルと怒りが回っている状況だと、とんでもない言動をして周囲の人間を傷つけ人生が危機に陥る可能性もあります。強い怒りを感じたら爆発させる前に一度必ず文章化させるという習慣をつけるとよさそうです。

 

[気持ちの上手な伝え方]


この本には気持ちの上手な伝え方に関して書いてあり使ってはいけない言葉、言い方を変えることなど書かれています。確かに同じことを言うにしても、言うタイミング、言い方により他人に与える印象はまったく異なります。自分が怒りを爆発させた過去を振り返っても、「なんでそんな言い方をするんだ!!」ということが原因だったことは何回かあります。

 

僕自身は、相手に対して言いにくいことを言わなければならないときは、言うタイミングや使う言葉をものすごく選んで可能な限り相手を傷つけないようにします。だからこそ相手がそういった配慮を見せないと怒りが爆発しそうになってしまいます。この配慮してほしいという気持ちも冷静に言葉を選択して伝えるべきなのでしょう。言葉を選んで話して欲しいということを伝えるのにも言葉を選ぶ必要があるというわけです。

 

ただそれも最初に書いたとおり相手がまともな人間だった場合に限ります。何度注意しても聞かないとか相手が自分に対して悪意を持っている場合は怒る必要がありますし場合によっては怒鳴らなければなりません。怒らないためにはどうしても自分の周囲の人間がある程度まともであるという条件が必要になります。そしてそれは自分の力だけではどうすることもできない要素であり、それが人生の幸福度を左右してもいます。

 

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[コアビリーフを検証する]


この本にはコアビリーフという言葉がでてきます。どういう意味かと言えば自分が正しいと信じていることです。そしてそのコアビリーフを疑えと本の中で主張されています。自分が正しいと思っていることが破られるとき人は怒りを感じます。しかしそれが本当にどんなときでも絶対的に正しいのかということを疑えということです。コアビリーフの例としては「上司が残業しているうちは部下も残るべき」「恋人は毎日メールすべき」などがあげられています。

 

自分がそれを正しいと信じているのにそれを破る人間がいれば当然腹が立ちます。でもそもそも自分が正しいと思っていたことが間違っていた可能性もあるわけです。腹がたったときは常に自分のコアビリーフが正しいか検証するのが大事とされています。ただこれは生身の人間にはなかなかハードルが高いのも事実です。自分がそれを正しいと信じ込んでいるわけですから自分でそれを否定するのは難しいです。そんなに簡単に信念を変えられるならそもそも怒っていないでしょうし。

 

僕も10年以上一緒に働いている人から結婚の報告がなかったことに怒りを感じたことがあります。僕には結婚の報告はすべきというコアビリーフがあるということになります。これはもしかすると間違っているのかもしれませんが仮にそうだとしても自分の怒りが消えるわけでもないし感情が傷ついたのは事実です。相手に対する不信感や苛立ちは消えそうもありません。コア日リーフを疑うということは可能なら実行したほうがいいとは思いますがなかなか難しいとは思います。

 

[まとめ]


怒りのコントロールが難しいのは怒ったほうがいい時もあるからだと思います。いつでも絶対怒るとよくないのならいつでも怒りを我慢すればいいということになり迷うことはありません。だけど人間関係は複雑で怒りをぶつけるべき時もあります。どういう時に怒りどういう時に怒るべきでないかという難しさがあります。本当は怒るべきときでなくても怒るべきと感じてしまったりその逆もあります。

 

怒りとかストレスとかは一生考えていくべき課題と言えます。もちろん、怒りもストレスも忘れて毎日を送れるということが一番いいわけですが人生のどのタイミングでもそういうわけにはいきません。これからも怒りとストレスについて考え続けていこうと思います。

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