若い頃からの僕の特徴として、いつの間にか周囲から嫌われるというものがあります。自分としては全く他人に対して悪気はなく嫌われるようなことをしたつもりはないのにいつの間にか周囲の人間が僕に対して冷たくなっているのです。
本当に何度も経験しました。ひどい場合だとあいさつをしても返事がなくなってしまう時もありました。僕としてはただ不思議に思うばかりでした。なぜ冷たくなったのか理由が分からないのだから反省のしようもありません。
相手が異常な人間だから仕方ないと納得しようとした時もありました。実際明らかに頭のおかしな人間もいましたし他人から嫌われるのを気にし過ぎも良くないです。
しかし中にはまともな人間もいて僕を戸惑わせました。多少反省する時もありましたが、やはり根本的な理由が分からなかったので反省するにも限界がありました。最終的には自己防衛のために相手が悪いと思っていました。
今から考えると僕が、そう鬱病であったことが原因だったと思っています。僕がうつ状態の時に無愛想だったり反応が鈍かったり無気力に見えたのが他人に嫌われる要因でした。
ただ僕自身に全く自覚がなく悪気もないため途方に暮れるばかりでした。今から考えても病気だったのだから仕方ないだろと思います。しかし周囲の人間は病人の僕を寄ってたかって攻撃しました。
本来病人なのだから優しくして気を使うべきなのです。実際は優しくするどころか攻撃するのです。仕方ないとも思いますが、世知辛い世の中です。
他人から攻撃を避けるため笑顔とか頑張ってますアピールが重要なのでしょうがそういった知恵もありませんでした。ただただ無意識に生きて周囲から嫌われていきました。
多少、処世術が身についた現在でさえ必ずしも出来ているとは言えません。というより今も全くできていないのかもしれません。そのために遠方に島流しされそうになったのでしょう。
そう鬱病は年齢を重ねるたびに改善されていっているような気はしますが根本的な部分は治らないままです。多分一生治らないままでしょう。このまま他人から嫌われながら生きていくしかないようです。
