[干渉するようになる]
誰かと仲良くなるのは素晴らしいことです。しかし仲良くなる状態が長く続くと仲が悪くなるリスクも飛躍的に高まるので注意したいところです。こういったことを考えるときにいつも思い出すのが大学時代の友人です。その友人は大学を卒業してからも交流はあり30代半ばくらいまで連絡をとりあってたまに会ったりしていました。
仲がよくなると仲がいいがゆえに頼んでもいないのにアドバイスやら忠告めいたことを言うようになる人がいます。それもありがたいこともあるし言われてもまったく不快でないこともあります。それは言うタイミングや相手の感情を配慮しているからだと思われます。
しかしその友人の場合はそういった配慮もなく何か説教めいたことをだんだん言うようになり不快度指数マックスでした。もともと大人になってから友人と会う理由は単純に楽しい時間を過ごしたいからです。世間話をしたり趣味の話をしたり馬鹿な話をして笑い合ったりしたいだけなのです。
何を勘違いしたのかその友人はアドバイスめいたことを言うようになりました。だからはっきりと「僕の人生を心配する必要はない。アドバイスはいらない」と言ったこともあります。僕の人生を心配しているとしたら大きなお世話だし心配していないとしたらアドバイスなどいう必要はないのです。
そういった状況の中でその友人と積極的に会いたいという気持ちがなくなっていきました。むしろもう関わりたくないという気持ちが強くなりました。柔らかい表現でもう会わないということをメールで伝えてそれ以来一切関わりはなくなりました。
大人になると親しくなっても他人に無駄に干渉する人は少なくなりますが、それでもたまに上から目線でアドバイスらしきことを言ってくる人がいます。そういう人とはやはり距離をおきたくなります。
[遠慮がなくなる]
親しくなると遠慮がなくなっていくのは多かれ少なかれ誰にでもあるでしょう。それは親しさの表れでもあるからです。でもどれだけ親しくなっても遠慮や礼儀はなくさないように意識していないと人間関係が悪化する可能性が高まります。
男同士だと体育会系のノリというか冗談で悪口を言い合ってワイワイするというコミュニケーションの仕方があります。これも非常に危険な交流の仕方であると感じます。冗談でも悪く言われれば不快になるし、お世辞と分かっていても褒められれば悪い気がしないのが人間だからです。
どれだけ親しくなっても相手の感情に気を配る姿勢は必要だと思うのです。冗談で軽く悪口を言われて僕もストレスがジワジワたまっていった経験があります。また当然あってしかるべき感謝や謝罪の言葉がないことに怒りを感じたこともあります。親しいからといって相手を軽く見ていいわけでは当然ありません。親しいからこそ礼儀や遠慮を意識していたいです。
[意味不明なことを言うようになる]
これはたまたまかもしれませんが僕は親しい人間から意味不明なことを言われたことが何回かあります。僕がその意味不明のことを拒絶すると相手がキレることは共通していました。意味不明というのはあくまで僕の中で意味不明ということであって相手にとっては理屈の通ったことだったのかもしれません。
それでも僕にとって意味不明のことを言うようになるのは親しくなったからこそでしょう。親しくなるとそういったことが起こる確率が高まるようです。親しくなっても意味不明なことは言わないようにしたいところです。少なくとも相手が拒絶したり気が進まなければすぐに自分の言葉を取り下げようと思います。
[まとめ]
親しい人とどうやったら良好な関係を長く続けられるかというのは楽しく生きる上で考えたいテーマです。ひとつのやり方としては親しくなりすぎないというものがあると思います。
ではどうやったらほどよい距離感を保てるのかというと会う回数を制限するというものがあります。ただ家族や職場の人間だと制限するわけにもいきません。実際良好な関係を築くのが難しい場合もあります。他人と良好な関係をどうやったら築けるのかということは今後考えていきたいです。