自由を求めて

セミリタイアを目指す40代会社員の日々感じたことの記録をしていこうと思います。連絡先はkenkou146@gmail.comです。

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セミリタイア小説「れんげ荘」を読んで

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[セミリタイアの小説]

休日に図書館をブラブラ歩いていたら目に入ったこの小説を借りて読みました。以前何かのブログでセミリタイアを考えている人なら読んだほうがいいと紹介されていたのを思いだしたのです。


借りて読んだ感想は本当に仕事を辞めて無職になっただけの話だったなというものです。もう少し物語としての面白さを期待していたので肩透かしを食らった感はあります。


ただこれは僕に問題があるのかもしれません。基本的に小説はサスペンスかミステリーしか読まないので派手な展開がないと退屈してしまうのです。この小説は日常を描いた小説というだけで作品に問題があるわけではありません。

[ボロアパートの生活]

主人公の女性は一流企業の広告会社を辞めて家賃3万円のボロアパートに引っ越します。生活費は10万円で貯金を取り崩して生活します。計算上死ぬまで生活費はもつので仕事を辞めてしまいます。


小説ではこのボロアパートの生活に悪戦苦闘する姿が細かく描かれています。シャワーとトイレは共同、エアコンはなし、春と夏は湿度がものすごく建物全体カビだらけになる。蚊が10匹単位で部屋に入ってくる。秋のうちから猛烈に寒くなり始め暖房は電気ストーブだけ、部屋の中で厚着して布団に丸まっている。


優雅なセミリタイア生活とは程遠く働かないでいいといってもあまりうらやましくはありません。期間限定なら耐えられなくもないですが一生このボロアパートに住むというのは厳しそうです。


セミリタイアするならこのレベルの生活を覚悟しろよということでしょうか。確かに過労で体調を壊したり上辺だけの人間関係に疲れ果てたりというのも虚しいかもしれませんがこのボロアパートの生活も虚しさで言えば同じレベルに感じました。


あとこの小説では他の住人は比較的まともで良好な人間関係を築けますが、もし一人でもおかしな人間がいたり引っ越してきたらアウトです。共同トイレ共同シャワーで生活音も筒抜けなので好むと好まざると他の住人と関わらざるを得ないのです。これも現代人には厳しい環境と言えます。

[月5万円でも稼いだほうがいい]

主人公は仕事を辞めてしばらくは有り余る時間を持てあまします。常に何かをしなくてはというあせりのようなものを感じます。仕事を止めれば楽しい生活になると思っていたのにそれほどではなくて少し落胆してしまいます。


ここらへんの描写はリアルなのかなと思いました。連休前はものすごくワクワクしてずっと待ち焦がれていたのにいざ休みになるとそれほど楽しくないなという経験は何度もあります。


働かなくてよくても人間は何もすることがないという状態も苦痛なのです。やりたくて仕方ない趣味がある人は大丈夫ですがそうでない人は休日さえつらくなることがあります。かつて職場の上司が休日が長いと気が狂いそうになると言っていました。


僕は基本的に働きたくない人間ですがその上司の気持ちも少し分かりました。どうしたら休日を楽しく過ごせるかは重要なテーマです。最近ようやく納得のいく休日を送れつつあります。


しかし仕事を辞めてずっとすることがないとかなり厳しそうな気がします。仕事にもよりますが月5万円とか10万円でもいいので働いたほうが精神的には楽かもしれません。


この小説の主人公の場合、家賃分だけ稼ぐというのでもよさそうです。そうすればボロアパートに住まなくてもよくなります。

[まとめ]

小説を読み終わった時は、これでもう終わりなの?!と思いました。特別な事件もなく仕事を辞めた後の日常生活をたんたんと描いています。読み終わった時は何だか物足りないような気分になりましたがセミリタイア後の生活をリアルに描いていると言えます。どういう生活を遅れれば自分が満足できるのか考えさせられました。