自由を求めて

セミリタイアを目指す40代会社員の日々感じたことの記録をしていこうと思います。連絡先はkenkou146@gmail.comです。

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労働法が守られるドイツは楽園に見える

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最近時々ドイツの労働現場の記事を見ます。ドイツでは労働者が労働法にきちんと守られ、それでいて生産性は日本よりはるかに大きいということです。有給休暇は全部消化が当たり前、残業はなし、1ヶ月の長期休暇も当たり前です。残業はあっても2時間が最大、それ以上は問答無用で仕事を打ち切られる、後日勤務時間から2時間早く退社することを義務付けられています。そういう社会ということです。でも冷静に考えるとそれは特別なことではなくて当たり前のことです。

 

労働時間は法律で制限されているし有給休暇消化も労働者の権利として与えられています。法律は守られるのが当然ですし守られなければ罰せられるのが当然です。当たり前のことが当たり前に行われている状態が楽園に見えてしまいます。日本では法律を守ろうとするとむしろ空気の読めない奴という残念な人間扱いされます。法律を破って大金を稼ぐ人間が賞賛されてしまいます。

 

なぜそうなるのかといえば、結局罰則が軽いということがあげられます。人を殺しても罰金100円とかだったら実質、罰はないも同然です。無法地帯となります。労働現場はまさにそういう状況なのです。罰が軽すぎるがゆえにどの企業も労働基準法を守りません。法律に保障されている権利を使おうと有給を使おうとすれば社会人の自覚がないと言われる始末です。

 

違法行為をする人間が大きな顔で社会にも発言します。それもこれも罰が軽すぎるのです。例えば国税局や税務署が税金を徴収できるのは税金を払おうとしない人間に大きな罰を与えるからです。罰を与える強権が与えられているから秩序を保てています。日本の労働現場は秩序がない無法地帯です。秩序を保つには法を破る人間に罰を与えるしかないのです。

 

社員に過労死させても罰金50万円で済んでしまうので実質、法律は機能していません。過労死させたら1年間営業停止、経営者の資産差し押さえくらいは必要です。日本の経営者で何百億円、何千億円という資産を築けているのは労働者を違法行為で働かせている結果です。労働基準法を破ったら執行猶予なしの実刑にするくらいの協力な罰が必要です。それくらいしないと誰も労働基準法なんて守りません。

 

思うに他人を奴隷のように働かせないと富を築けない、豊かになれないという考えが日本の経営者に染み付いていると思われます。体育会系の組織で他人に暴力をふるったり他人の人格を否定したりしないと他人を動かせないという考えに縛られているのと同じです。

 

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本当に他人を奴隷扱いしないと富は築けないのでしょうか。そういう疑問があるところに労働法を守るドイツです。ドイツはヨーロッパの中で経済的に勝ち組です。生産性でも日本をうわまります。だったら労働法を守ったほうがいい。

 

もっとも法律を守るのに生産性が高いからとか理由はいりません。労働者の権利や生活を守るためにあるのが法律なのですから。それでも法律を守ることによって豊かになれるなら破る理由はないでしょう。冷静に考えれば法律がどうのこうの言わなくても睡眠不足が続けばパフォーマンスは落ちるし健康を損ないます。常識で考えてわかることなのです。ドイツが理想の労働現場を実現できるなら日本でもできるはずです。罰を重くして日本も理想の労働環境を築きたいという思いが捨てきれません。

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