自由を求めて

セミリタイアを目指す40代会社員の日々感じたことの記録をしていこうと思います。連絡先はkenkou146@gmail.comです。

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代償を読んで

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[小説を読む意味を考えさせられた]

伊岡瞬の「代償」という小説を読みました。Amazon の おすすめに入っていてレビューの評価も高く値段もお手頃だったため購入しました。なんとか読み終えましたが本当にストレスが溜まる小説でした。読んでいるときはなんで こんな辛い思いをしながら 小説を読まなければいけないのだろうかと考えながら読んでいました。

 

 

実際に20%ぐらい読んだところで一度挫折しました。数ヶ月後 1%ずつ読む という方法でなんとか読み終えることができました。読むのが苦痛な小説でしたが先が気になって読みたいという気持ちも起こると言う不思議な小説でした。

 

 

www.kenkou146.com

 

 

 

これは著者の実力 ということになるのでしょう。それにしても人がなぜ小説を読むのかということを何度も考えさせられました。僕が思うに人が小説を読む理由はスカッとした気持ちになりたいから だと思います。ストレスは現実の生活で間に合っています。

 

 

もちろん物語は山あり谷ありでストレスのあるシーンがあるからこそスカッとするシーンも効果的になります。きっと最後には胸のすくような 反撃を主人公がして爽快な気分になることを期待して我慢して読んでいました。

 

ただこの小説は ストレスが強すぎて辛い上にさらに最後まで読んでもそこまでスカッとするわけではありませんでした。 90%ぐらい読み進めても主人公がやられっぱなしなので、もういい加減にしてくれと叫びたくなりました。

 

[主人公がヘタれだとストレスがたまる]

/>この小説のストレスの原因の一つに主人公の性格にあります。主人公の性格はヘタレであり、お人好しなのです。お人好しすぎます。主人公は 少年時代は優しくてお金持ちの両親の元で幸せに生活していました。その生活をジョジョに出てくるディオのような人を傷つけても苦しめても何とも思わないサイコパスに徹底的に破壊されます。

 

中学の間ずっといじめ抜かれ強制収容所にいるような 生活を送ります。幸運にもその生活から 抜け出すことができでき大人になって弁護士になることができました。事務所の上司や先輩はいい人達でようやく安心して小説を読めるとほっとしていました。

 

ところが 主人公はなぜかこのサイコパスの弁護することになります。自分の人生を破壊しいじめ抜いたサイコパスの依頼をなぜか引き受けるのです。理由らしきことも書いてありましたが到底納得できるものではありませんでした。

 

最初は復讐のため 弁護を引き受けたのかなと思いどうやって復讐するかワクワクしていました。しかし本当にただ弁護をするために主人公は依頼を引き受けています。さらにサイコパスの罠に嵌り弁護士資格剥奪の 危機に陥ります。

 

子供の頃散々な目にあったのだから今度は主人公の番だろうと思っていたのですがまたやられっぱなしなのです。さらに主人公のヘタレでお人好しの会話や考えが読んでいてイライラします。ハードボイルドの主人公みたい女性にモテまくり喧嘩が強いという風でなくてもいいですが、せめて普通の人並みに怒ったり反撃してほしい と思いました。

 

[この小説を読む前にレビューを読むべきかも知れない]

小説を読み終わった後 Amazon のレビューを30ほど読みました。おおむね僕の感想と似ている人が多かったです。ストレスが強くて我慢して読んでいたのに最後それほどスカッとしなかったというものが多かったです。

 

ネタバレを恐れて通常僕は小説を読む前にレビューを 読むことはしないですがこの本に関しては読めば良かったかなと思いました。この小説を読もうか迷ってる人はレビューを読んだ上で読むかどうか決めたほうがいいかもしれません。

 

[まとめ]

色々と ネガティブなことを書きましたが この小説が 高い評価を得ている 理由もよくわかります。登場人物の存在感や生々しさ続きが気になるストーリー展開など著者の実力がよくわかります。おそらくずっとこの小説のことは記憶に残るだろう というくらいインパクトがありました。

 

ただで実力のある作家だからもっとスカッとした展開も可能だったのではないかと残念な気持ちもあります。小説としての完成度は高いと思うので、あらすじやレビュー 読んだ上でそれでも読みたいと思った人は読んでも損はしないと思います。

 

代償 (角川文庫)

代償 (角川文庫)