[人と接するのがつらかった]
仕事の悩みの大半は人間関係の悩みだと言います。人生の大きな苦痛の一つに会いたくない人間の顔を見て、話をしなければならないというものが、あります。
学校でも職場でも見事なくらい、きちんと一定の割合で波長の合わない人、顔を見たくない人が存在します。自分が波長が合わないなと思っている人から見れば、自分も顔を見たくないと思われていて、お互い様なのでしょう。
しかも100人に一人くらいの割合で、誰から見ても、この人ちょっと変だよね、という人もいます。そういう人と、たくさん絡まなければならない必要性があったりすると、辛いものがあります。
僕は大学生の頃に、もう人間嫌いになっていました。他人と接触しても不快になるだけだから、接触しないほうがいいと思っていました。ある意味それは正しい考え方だったと思います。人と接すると、腹がたったり不愉快にさせられることが多いですから。
[100人に1人くらい波長の合う人がいる]
でも、ごくまれに100人に1人くらいの割合で波長の合う人がいます。そういう人との会話は、人生の喜びと言っていいくらい、楽しい時間です。ちょうど、波長の合わない人との会話が、人生の苦痛であることの対極にある感じです。
しかし波長の合わない人が、あまりにも多過ぎるがゆえに人間嫌いに陥ってしまうのです。なにせ100人に99人は、合わないわけですから。この人間関係がコントロールできない場合、人生がつらくなるのでしょう。
[波長の合う人とだけ接する]
セミリタイアすれば、とりあえず合わない人と関わらずにはすみます。必然的に他人を嫌う必要性がなくなるので、人間嫌いが治るのではないかと想像されます。問題は波長の合う人とも、接点がなくなってしまうことです。
波長の合う人とだけ交流する時間で人生を満たせれば、ずっと楽しい時間となるのではないでしょうか。もちろん、いくら気が合うと言っても四六時中一緒にいると、お互い鼻についたり、ささいなことでイライラするということがあるかもしれません。
一人の時間が大切だったり、たまに会うから楽しいという要素も当然あるでしょう。だから波長の合う人を4,5人見つけて月に1回、あるいは2月に1回くらい交流するという生活が送れれば、楽しそうな気がします。
ただ会っておしゃべりするのもいいですが、映画会、読書会、囲碁将棋、料理なんでもいいですが、一緒にする作業なり、話すテーマがあれば、より集まりやすいでしょう。
人嫌いだけど人と交流したいという人は、セミリタイアすれば人嫌いでなくなる可能性は高いと思います。あとは自分と波長の合う人は100人に1人だということを常に頭に入れておくのが大事だと感じています。